こんにちは「Mobile」通信です。
先日、知人より相談を受け月額が安くなるからということで、auからYmobileへ変更しようと思うと相談を受けました。今使っているGalaxyをそのままYmobileで利用するということでした。
最近では、SIMロック解除も主流になり店舗でも今使っている端末そのままMNPすることで端末の操作性など変わることなく変更できます。などメリットばかり案内され安くなるし乗り換えようかなと思う方も多いと思います。しかし販売員も細かく説明してくれないそのままMNPすると危険なポイントを今一度まとめておきたいと思います。
危険なポイント
今使っている機種を「そのまま使える」って本当にそのまま使えるの?
月額料金が安くなるだけで判断しては危険です。
結論:使えるか使えないかで言えばSIMカードを入れればほぼ使えます。しかし、電波状況は大きく異なる場合があります。
その理由としてキャリアで販売されている端末では、他社の周波数をサポートしていないからです。
iPhoneの場合は、国内で全ての携帯電話会社で同じモデルが販売されているためiPhoneの方はこの先読む必要はありません。Androidの方は要注意が必要です。
周波数って何?
携帯電話がインターネット接続するためには、街中に存在している基地局というアンテナに接続をすることでインターネット接続が可能になっています。ここでは深くは触れません。
そのアンテナから送信されている電波が携帯電話キャリアによって周波数が異なります。そのためdocomoではつながるけど、Softbankは圏外などの問題が発生します。(ざっくりしすぎてますが)
各携帯電話会社は、自分たちでアンテナを立て圏外をなくすために日々取り組んでいます。
その周波数=国から許可を得てそれぞれの携帯電話会社で異なる電波を使用しています。(大きくくくると同一の場合もあります。)
キャリア別周波数
日本国内で利用されている周波数は、こちらをご確認ください。
現在利用している端末がのりかえ先の通信事業者で対応しているか確認する必要があります。
docomoとahamo、は同一周波数が利用可能であり、auとpovoとUQも同一周波数が利用可能。Softbank/Ymobile/LINEMOも同一周波数が利用可能です。
その他格安SIM(MVNO)は、利用している回線がどこの通信事業者なのか確認が必要になります。
結局の所、auで購入したAndroid端末をYmobileで利用する場合は、プラチナバンドと呼ばれる電波に対応していないということになります。(プラチナバンド、地下や田舎でも圏外になりにくい)
以下から現在利用している端末の対応周波数(バンド)の確認が可能です。
docomo
対応周波数(PDF)
アクセス方法:2015年5月以降に発売されたSIMロック解除対応機種>機種別の対応周波数帯
au
アクセス方法:SIMロック解除のお手続き>機種別対応周波数帯一覧はこちら
Softbank
SIMロック解除が可能な機種の周波数帯一覧 – ソフトバンク
まとめ
今回は、周波数(バンド)に絞って話を行いました。docomo、auのプラチナバンドは、800MHz。Softbankのプラチナバンドは、900MHz。3キャリアともに、700MHzのプラチナバンドを利用している。700MHzは5Gに転用したり、メインで利用していない周波数のため、意識すべき周波数としては800Mhzと900MHzということになる。
Softbankだけが、900MHzを利用しているためau>Ymobileへ乗り換えるとauAndroid端末では利用できないという問題が生じる。販売員は、このあたりを理解せず、いまご利用の端末でそのまま使えますという表現でユーザーを獲得しようとする。このまま鵜呑みにして乗り換えると利用開始後つながらない、速度が遅い、安定しないなどの問題が生じる可能性が十分考えられる。
仮に端末を購入するとなると、サブブランドではハイスペック端末は限りなく少ない。ここ数年端末代と通信費の完全分離になってからは、ミドルスペックのAndroid端末も増えてきては居るがキャリアユーザーは、多くはハイスペック端末を利用している可能性が考えられる。
そうなるとSIMフリー端末を購入するという選択肢も出てくるが、端末を新しく購入するとなるとさらにワンステップハードルが上がることになる。
そうなると乗り換えないほうがいいのかなという判断になる可能性もある。このあたり理解せず誘導された通り契約する方が多いように感じる。
実際、販売員も理解していない細かい分だが重要な部分なので簡単にまとめてみました。
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